品川教会だより №578

今の世は知恵の世、人間がさかしいばかりで、わが身の徳を失っ    
ている。
            【天地は語る347】
      教えのこころ
 
 明治文明開化、教育・知恵の世、知恵は人間を賢くして古いものを壊わし、世の中を変えていきますが、賢く(さかしく)なった分、人間から大切なものが失われていく、それを心配された教えでしょうか。
 以来150年、知恵の世は人工知能(AI)の世へ変わりつつあります。人工知能とは、人類の全知恵をコンピュータに集めて、人工の知能を作り、人間は考えなくてもボタンを押せば代わって考え答えを出してくれる実に便利な道具です。
 パスカルは、「人間は考える葦」といいましたが、今、人間は「考えない葦」になろうとしています。
 人工知能は祈りません。冒頭の教え、人間がますます賢くなっていく現代、金光大神の心配も未来永劫に続くぞよ~と仰っているのでしょうか。